加藤先生からいただいた、最後の年賀状。
『イキイキと生きてこそ、人間なんだよ!!木下君』
これは、尾道北高校で長い間倫理社会を教えられていた、
私の恩師の言葉です。
数年前の事、「小さい時からずっとお世話になっていた方」がお亡くなりに
なりました。
そのちょっと前、そのかたと大親友であった私のおじさんが病院にお見舞いに
行かれました。
その時「その方」は、ご自分の力で食事を摂ることができなくなっておられたそうです。
「わしゃー、つろーてしょうがなかった。涙がとまらんかったでー」
と、おじさんはひどく落胆され、その時の様子を話してくださいました。
私はその時のおじさんの顔を一生忘れることができません。
また木下家の主治医の先生と話をした時に
「近い将来、今みたいな延命処置をとらない時代がやってくるよ」と
いわれていました。
(私は、おばあちゃんを看取ってくださったこの先生を、日本で一番すばらしい先生
だと思っています)
私は両親から
「もしも自分で食べられなくなったら、延命処置はしないでくれよ」と
いわれています。
しかし私は、もし両親が本当にそういう場面に直面した時に両親が望んでいる事が
できるかどうかわかりませんが・・・・・・・・。
『イキイキと生きるためには、自分の力で食事することが大切なんだよ!!』
私は数年前に聴いた恩師のこの言葉を忘れることができません。
そこで、このホームページでは
食事の中でも『よく噛んで食べることの大切さを少しでも多くの方に伝えていく』
そういうものにしていきたいと考えています。
2012年5月3日 木下剛夫 47才